にほんブログ村 本ブログ ビジネス書へ

立てる・埋める・直す 3ステップで確実に書き上がる ビジネス書実用書の書き方/丘村奈央子



文章の書き方」的な本はかなり読んできました。影響を受けた本もいくつもあります。しかし、再現性の高さ、即マネできることの多さからいえば、この本がピカイチだと思います。

500字から1000字程度の文章は書いているけれど、それより多い、1万字以上の文章を書く必要がある人には、絶対、参考になることがたくさんあります。

〈目次〉
序章 文章を書く前に知ってほしいこと
第1章 目次を【立てる】
第2章 良い小見出しを作るコツ、見つけるコツ
第3章 必要な内容を文字で【埋める】
第4章 書いた文章を【直す】

著者の丘村さんは、上阪徹さんのブックライター塾で一期上の先輩にあたります。僕がブックライター塾の受講を迷っているとき、背中を押してくれたのは丘村さんです。この本の参考文献としてあげられていた唯一の書籍は上阪さんの『職業、ブックライター。 毎月1冊10万字書く私の方法』でした。そういう意味で、僕の文章の書き方の根底にあるものは、丘村さんと共通するものが多いのだと、思っています。

だから、すんなりと読めたのかもしれません。やりたいこともやらなくてはいけないこともわかっているのに、具体的にどうやっていいのか、いま一つつかみ切れない。そんな僕にとって、「なるほど、こうやればいいのか」とひとステップずつやり方を教えてもらえるような本でした。

特に第2章に書かれている「小見出し」をつけるのが苦手です。大雑把な目次を作り、ひたすら書いて、それを直す。僕の書く作業をそのように進めてきました。ただ、目次が大雑把すぎて、書く前に億劫になる。きちんとまとまった文章になりにくい。書き出しと終わりに論理破たんがある。だから、直しにとても時間がかかったり、直しきれなかったりが起こりました。

もっと細かく、小見出しをつけていって、ひとまとまりの単位を小さくすることで、書きやすくできるのだ、との気づきを得られました。実はその点については薄々気づいていたのですが(苦笑)、「良い小見出し」をつけることができないので、見ないふりをしていたところがありました。そのコツも教えてもらえたように思います。

タイトルは「ビジネス書実用書の書き方」と本を書くことを前提にしているようですが、そこにこだわる必要はありません。普段自分が書いている文章より、かなり長めの文章を書くために必要なコツはつかめると思います。レポート、報告書、論文など、細かいところでは書き方に違いはあるにせよ、大筋に基本には変わりはないからです。僕が上阪さんの同窓だから役に立ったわけでなく、誰にとっても役に立つ方法論だと思います。

世の中には、文章の神様に選ばれたような人がいます。そういう人にとって、この本に書かれている方法論は不要なのかもしれません。何かが降りてきて、そうなるとどんどん書き進められる人に、方法論はいらないでしょう。

僕はむろん、そういう選ばれし者ではありません。だから、きちんとして方法論が必要なのに、それを作ることも学ぶことも怠ったきました。

一方、丘村さんはご自分で工夫をして作ってこられたのだと思います。決して天才肌ではないと思いますが、だからこそ、きちんとした手順と方法を作り上げてきたのだと感じています。

文章読本は、作家が書かれたものが多く、感覚的で、凡人には理解しがたいところがあります。しかし、丘村さんが説いている方法論は、一般人にも真似できます。世の中の人のほとんどが、選ばれし者ではありませんから、こうしたわかりやすい方法論が有効になると思います。

昔に比べて、仕事における「書く」比重は各段に高まっています。書くことに悩むことがあるなら、ぜひ読んでみてください。

<併せて読みたい本>
「聞き方」を解説した本は少ないですから、ぜひこの1冊を。目からうろこが落ちる体験ができる可能性が高いです。
人生が変わる会話術