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先月末、2月26日に、107回目の「八丁堀・まなび塾」を開催しました。
今回は僕が講師役を務め、「仕事に役立つ日本史入門(幕末維新編)」をテーマにお話をしました。

大学受験は世界史、大学の学部は政治経済学部、唯一持っている中小企業診断士の試験に当然日本史はない(笑) ということで日本史をちゃんと勉強したことはありません。完全に独学ですが、いまや世界史より得意だと言い切るくらいの自信はあります。
ところで当日は、仕事に役立つような話は全然していません(笑) 幕末維新編といいながら、幕末の長州、人物としては、吉田松陰、村田蔵六(大村益次郎)、毛利敬親、高杉晋作、伊藤俊輔(博文)、井上門多(馨)についてのみ話をし、しかもそのうち7割は高杉晋作の話でした。

僕はマニアックに高杉晋作のことが好きなのですが、彼はあまりに規格外の人間で普通の人には真似できないでしょう。というか、真似するとろくなことはない。人生が破滅します。一般人は高杉を目指してはいけません。

ただ、世の中を変える、真のイノベーションを起こすのは、こういう破滅型の天才児です。周囲に理解されず、ただの変人として歴史に埋もれてしまう場合もありますが、守り、支えてくれる人がいると、歴史に名を残すような人物になり得ます。

高杉の場合、師匠の吉田松陰はもとより、上司であった周布正之助、兄貴分の桂小五郎(木戸孝允)は、高杉を庇い続けます。弟分の井上、伊藤は、どこまでも高杉を信じ続けます。特に伊藤は、高杉の人生最大の博打「功山寺の決起」のとき、全員が反対し、誰も賛同しない中、ただ一人、高杉についていきます。後年、伊藤自身が
「自分の人生で誇り得ることがあるとすれば、あのとき高杉さんに一番について言ったことだろう」
と述べています。

僕は高杉のようにはなれません。ほとんどの人はなれないでしょう。しかし、僕らの周りには隠れた高杉が、リトル高杉がいるかもしれない。そうした人を見つけたら、潰すのでなく、支える。それが組織を、社会を変える起爆剤になるだろう、ということを話しました。これが唯一、仕事に役立ちそうな話でした。

あとはほぼ、僕の漫談でした。やっている僕は楽しかったですが、聞いてくれた人には役に立ったのかどうか(笑)

でも、もしリクエストがあれば、またやりたいと思います。僕が楽しいから。

PS
この2編を読めば、幕末の長州のことはほとんどわかります。ただ、司馬遼太郎の小説は、あくまで小説です、史実ではありません。というか、史実に巧みにフィクションを混ぜ込んで、あたかもすべて本当であるように思わせる力を持っているので、すべて本当のことだと思う人が続出しています。が、違います。そこは理解して読んだほうがいいとは思います。

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花神 上・中・下巻 全3巻