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仕事が速くなる! PDCA手帳術/谷口和信



学生のころから手帳は使っています。だからもう、30年近く使っていることになります。

なにを書くかは、その時期その時期で変わってきました。学生時代は、その日誰と飲んだか、がメインでした(笑) 社会人初期は仕事のメモ、営業職になってからアポイント管理でした。たいしたことは書いていないです。ただ思うのは、ろくに書いていない、手帳がスカスカでほぼ白紙に近いように状態の時期は、生活がすさんでいた時期と重なります。2003年ころから2007年までです。

そう考えると、手帳は生活の充実度のバロメーターにもなるし、だからこそ、スケジュール管理だけだともったいないと思うのです。

<目次>
第1章 何のために手帳を使うのか?
第2章 手帳の基本
第3章 仕事が速くなるタスク管理術
第4章 仕事が速い人の手帳の使い方・基礎編
第5章 仕事が速い人の計画の立て方
第6章 仕事が速い人の改善方法

著者の谷口さんとは数年来の友人で、僕が主催している「八丁堀・まなび塾」でも手帳をテーマに講演をしてもらっています。
(最初に講演したもらった時のレポートはこちらです ⇒ 【勉強会】第79回八丁堀・まなび塾「手帳の選び方・使い方」を開催

ですから書いてある内容については知っていることがほとんどだろうと思っていたのですが、いい意味で裏切られたと感じています。

前半、第3章くらいまでは、知識としては知っていることでした。毎年、年末近くなると、さまざま発刊される手帳特集の雑誌を買ってしまうような人にとっては、既知の内容だらけでしょう。手帳関係の書籍を数冊読んだことがある人にも同様だと思います。

非常に基本的なことから書き始めています。手帳やスケジュール管理についての初心者が読んでも、すんなり読み進められるはずです。

しかし、この本は「初心者向け」の本ではありません。Amazonレビューでそう書かれてものが複数あってかなりびっくりしました。

後半、第5章・6章は中上級者向けです。

僕自身、新しく「なるほどなあ」と学ぶことがいくつもあったのですが、特にこれはすぐに実践しないと、と思ったのは次のことでした。

最優先でとり組みたいことは「他人が関わる仕事」です(p172)

仕事の優先順位のつけ方について書かれている項目から抜粋ですが、この視点、忘れていたように思います。

仕事はひとりでするわけではありません。ほとんどが他人との共同作業です。自分だけで完結できる仕事は、自分の締め切りを守ればいいし、そのために徹夜でもなんでもすればいい。しかし、他人が関わる以上、その人に迷惑をかける仕事の進め方はある程度キャリアを積んだ社会人としては失格でしょう。

締め切りを守るのは大前提、それは自分だけを考えるのではなく、チーム・組織で成果を出していく場合、全体の締め切りを意識しないとダメです。若手じゃないんだから。それなりにやっているつもりですが、明確に意識はしていなかったです。ここは意識化していこうと痛切に感じました。

それで、優先順位のつけ方は直接的に手帳の使い方と関係するわけではありません。仕事の生産性をあげる、成果を出すためにやることです。つまりこの本の本題は、手帳の使い方ではなく、手帳を使って仕事の生産性をあげる方法です。きちんと成果を出しながら、定時に仕事を終わらせるにはどうしたらいいか、というようなことが書かれているわけで、手帳は手段に過ぎません。

だからこそタイトルが「PDCA」となっているんですね。

デジタルでスケジュール管理をするので、手帳を使わない人が増えていると言われています。若干、揺り返しがあって、デジタルからアナログへとの流れがあるように思いますが、デジタル派もまだまだ多くいます。

そういう人にとっても、無意味な本ではありません。繰り返しですが、手帳は手段です。目的は、生産性高く成果を上げるためになにをするか、です。

手帳に関係なく、現状を変え、成果を出したいと思う人には一読の価値がある本です。


「知っている」と「できる」の間に大きな溝があるのは世の常ですが、手帳術ではそれが顕著です。知ることがそれほど難しくはなく、やれそうな気になりますが、継続は難しいからです。

谷口さんが、先日の教えをさまざま学びながら自分なりの使い方を確立した過程を垣間見ることができます。なにをしてなにをしないか。自分なりの手帳の使い方を確立するために、そして、自分がやりたいこと、やるべきことで成果を出すために、本書でさまざまな項目をチェックしてみてください。