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〆切仕事術/上阪徹



 ブックライターの上阪徹さんが、〆切をテーマに本を書かれました。当然、事例として多く出てくるのは「原稿の〆切」です。ですから、ライターの方、編集者の方など出版にかかわる人にはダイレクトに参考になります。

しかし、それ以外の職種の人には役立たないかといえば、そんなことはありません。どんな仕事にも〆切はあります。自分が〆切を守るために、頼んだ仕事の〆切を守ってもらうために、参考になることがたくさんあります。
 
<目次>
はじめに
序章 〆切は悪なのか、善なのか
第1章 〆切に追われず、〆切を守る方法
第2章 〆切とうまく付き合う方法
第3章 〆切を守ってもらう方法
終章 〆切を味方につければ、人生はうまくいく
おわりに

けっこう長くなってしまった社会人生活の中で、〆切を守らなかったことは何度もあります。若いころは特にそうでした。いま考えると、あの頃やっていた仕事では、明確に〆切を示されず、勝手に解釈して先延ばしをして痛い目に会う、という繰り返しだったように思います。

さすがに最近は、ほとんど遅れません。遅れそうなときは早めに事情を伝えて、1日2日延ばしてもらう交渉をします。〆切をはっきり言われてないときはこちらから、「いつまでにやればいいか」聞くようにしています。

ライターとしても、大した仕事量ではないので自慢にはなりませんが、〆切に遅れたことはないと思います。1度だけ、1日延ばしてもらったことはありますが、それは受けた時点で納期が短くて、1日くらい余裕を見てくださいと伝えてあったので、まあ、許される範囲だろうと自分で勝手に思っています。

しかし、ほとんどの場合、前日ないし前々日は、深夜まで作業をしています。さすがに徹夜はしませんが、3時4時まで書いていることは普通のことです。

これを何とか止めたい、との思ったのが、この本を読もうと思った直接のきっかけでした。

上阪さんがされていることは奇をてらったようなやり方ではありません。仕事を細分化すること、それぞれに〆切を設定すること、そして時間割を作ることです。僕もやっていないわけではありません。では、なぜうまくいかないのか。

おそらくは、細分化がうまくいっていないのだと思いました。なので時間も見積もりも甘くなる。最後にどこかにしわ寄せがくる、という流れになっているのです。

また、予定を詰めすぎるのも原因の一つです。「8掛けくらいの余裕を持って」といわれますし、確かにそうだなと思うのですが、昼間は会社に行っていて、夜と土日でやろうとすると、結局詰め込んでしまおう、と思ってしまうんですね。どこかでこの気持ちを断ち切らないといけないのだとは思っているのですが、なかなかうまくいきません。

もう一つ、これだなという原因もありました。

企画を考えたり構成を考えたりするのも時間を区切ってやる。もしどうしても出てこないときは、無理はしない。決めた時間で一度打ち切る。その後のスケジュールをリセットする(だから多少余裕を持って予定を立てておく)。上阪さんはこうされているそうですが、これが僕は全くできていない(苦笑)

どうしても区切りのいいところまでやろうとして、時間は無視してしまいます。それで終わればまだいいのですが、たいていは終わらない。考えがまとまらない。いやになる。こういうサイクルにはまります。

出てこないものは出てこないので、いったん打ち切って次のことをすべきなんだと感じました。固執すると碌なことは起きない。そのためにはも、スケジュールはできる限り、余裕を見て作るようにしないといけなのでしょう。
この三点あたりに気を付けて改善をはかれば、少なくとも今よりは良くなるのだろうと思いました。すぐにも実行していきます。

短期的な仕事は、前回紹介した、『仕事に追われない仕事術』のやり方を原則にして、期間があるプロジェクト的な仕事は上阪さんが書かれていることを取り入れていきたいと思いました。


あらゆる仕事に〆切があるのですから、〆切を守るということは仕事術の中心課題だと言えます。そして、仕事は必ず後ろで待つ人、後工程があります。印刷屋を生業にしているので、著者や編集者などの事情で原稿データが入稿されないとどうなるか、肌で感じています。(実はこのあたりのことは、p174~p176にかけて書かれています)

普段、そう感じているからこそ、昔より〆切を守る意識が強くなったと思います。

そして、目標には二通りあります。自分の力では達成できるかどうかわからないものと、自分の力で何とかなるものです。

〆切は、頑張れば誰でも守れるものです。すばらしい仕事になるかどうかは私の評価では決められませんが、〆切は自分でも判断できる。まじめにやれば、守れる。(p226)

「すばらしい仕事」は他人が判断するので自分の力では達成できません。しかし、「〆切を守る」は自分が頑張ればなんとかなります。自分の力でできることは、やり遂げたいと思うのです。

そのために、本書をヒントに、〆切を守ることを続けていきたいと思っています。