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幸せなお金持ちになる すごいお金/和田裕美



僕の師匠である和田裕美さんが「お金」について書いた新著です。

和田さんが常々伝えてきている「陽転思考」では、マイナスだとしか思えないことの中から「よかった」ことがないかを探していこう、と教えてくれます。

ただ、留意点があって、「臭いものに蓋」をする手助けにしてはいけない、ということです。「失敗してよかった」というのは、その失敗を次に進めるために活かす何かを見つけるのが主眼であって、「成功したら○○をしないといけなかったから失敗してよかったんだもね」というのとは違うわけです。

さて、「お金がなくてよかった」というのはどうなんでしょうか。確かにお金だけが人生のすべてではないと思うので、こう言い切れる人もいるとは思います。いま、お金を得た人が昔を振り返り、「あの頃お金がなくてよかった」と言うのも理解できます。しかし、以前の僕を含めて多くに人にとってこの言葉は、お金を稼げないことの言い訳、臭いものに蓋をする言葉になっているのではないか、と感じていました。

<目次>
プロローグ ―わたしがお金の話を書いたわけ
第1章 なぜお金持ちになれる人となれない人がいるのか?
第2章 あなたがお金持ちになれないわけ
第3章 お金の不安をなくす
第4章 お金を使う練習をする
第5章 自分に付加価値をつける

この本の中に
「あなたはなぜお金を稼ぎたいんですか?(お金が欲しいですか?)」
と問われる箇所があります。さて、何と答えますか?

いろいろ理由はあると思います。理由はなんでもいい。ただ「本気」で欲しいと思っているかどうかです。

日本人は、というより世界的に一般的なことなのかもしれませんが、「お金が欲しい」というと下品な奴と思われがちです。お金は不浄のもの、という意識をどこかで持っている人が多いのではないでしょうか。だから、お金持ちを見ると、胡散臭く感じることがあるのだと思います。

でも現代においては、お金はあって困るものではありませんが、まったくないと絶対に困るものです。現実の生活にお金は必要不可欠です。0円では生活しようがありません。

だから素直に「お金が欲しい」と思ったほうがいいと思います。そうしないとお金は寄ってこない。僕はお金持ちなわけではないですが、これでも10年間で年収が6倍くらいになった実績を持っているので、実感としてそう思います。

お金の話になると、どう貯めるかの方向に行きがちですが、この本にはそんなことはひとつも書いていません。どう使うかのほうが大切だからです。

「どう」使うかで「何に」使うかでもありません。別に社会貢献のために使うことだけが偉いわけでもないと僕は思います。みんなの収入が増えるためには経済が活性化する必要があります。そのためにはお金が流れないといけません。何かに消費することはまわりまわって関係者の収入になっていきます。貯めこむよりよほど社会貢献的です。法律違反なもの、よほどブラックな企業の製品・サービスを除けばお金を使うこと自体に価値があると僕は思っています。

だからお金を使うことに慣れたほうがいいと思います。使い慣れてないとここぞという場面でも使えない、躊躇してしまうのではないかと思います。

使ってみれば、ときには失敗したと思うこともあるでしょう。そんなときこそ「陽転思考」の出番だと思います。

もしもお金を使ったら、「払った以上の価値があった」とぜったい肯定することが大切です。(p94)

3000円のA弁当を買ってみて、思ったほど美味しいと思えなければ、「A弁当は自分の口に合わないとわかってよかった」と思うことです。なにごとも経験です。やって見なくてはわかりません。そしてやってみるためにはお金がかかることが多いのです。

さて、最終的にどうやってお金持ちになるのか。お金を増やすには「支出を減らす、収入を増やす、投資をする(お金に働いてもらう)」の3つしか方法がありません。支出を減らすことがダメだといいませんが、入ってくるもの以上に減らすことはできません。また、投資は有効な方法ですが、元手がまったくない状態ではやりようがありません。つまり「稼ぎ力」をあげることがリアルに最初にやるべきことになります。

どうすれば「稼ぎ力」をあげられるかは第5章に書いてあります。端的に言えばタイトル通り「自分に付加価値をつける」以外にないと思います。

「サラリーマンだから関係ない」
という人もいるかもしれません。むろん、フルコミッションでなければ青天井で収入が増えることはないでしょう。しかし、社内でポジションをあげていくのも、自分の付加価値です。いままでお金持ちになれなかった人が、今まで通りのやり方で、気持ちの持ち方だけを買えたからといってお金持ちになるわけがないのです。副業をするのも、独立してフリーランスになるもの、起業をするのも、すべて自分が付加価値を持たなければ達成できません。

付加価値の見つけ方から磨き方までワーク付きで書かれているので、詳細はぜひ本書を手に取って読んでほしいと思います。
なにはともあれお金は必要です。ビジネスは嫌だ、社会に貢献できる仕事がしたい、と思ってもお金は必要です。お金から目を背けることなく、真正面から向き合って、自分の本音を確かめてみてください。それができる本だと思います。