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仕事に追われない仕事術 マニャーナの法則・完全版
/マーク・フォースター (著), 青木高夫 (翻訳)




「明日できることは今日やらない」
これが仕事における僕の基本方針です。やることを決めて、できる限り時間通りに終わらせて、次の日に備える。残業してまで先取りをしない。そうした仕事のスタイルを作りたいと思っていますが、現実はうまく稼働していません。

本書の紹介を見たとき、考え方は僕の思い描いているものと同じはずだ、と感じました。もしかしたら自分の求めていたノウハウがこの本の中にあるのではないか、と思いすぐに手に取りました。

<目次>
第1部:タイム・マネジメントの基本的考え方
第2部:マニャーナの法則
第3部:さらに優れたシステムへ


放っておいた仕事がどんどんたまるという状況にしないためには、どんな仕事についても「今すぐ」か「今日中に」か「明日やる」かのどれかを決めることです。そして、特別な事情がない限り「明日やる」がベストだということを覚えておいてください。 (p131)

この一節が、本書が説く仕事術の肝です。そのために、TO DO リストではなくクローズ・リストを使え、になります。クローズ・リストがわかりにくいと思いますが、本書の解説によれば、「ここまで!」とラインが引かれた仕事のリストのことです。今日やるべきことは全部書いてあります。だからこのリストを全部終わらせればその日の仕事は終わり、ということです。よって優先順位付けも原則不要です。どの順番でやろうが、全部終わらせればいいのですから。

新しい仕事が入ってきたら、原則、明日の「クローズ・リスト」に記入します。それを前提に明日の予定を組み立てていきます。

一方、TO DO リストはオープン・リストです。一般的には次々に仕事が追加されて際限がありません。それでは「ここで終了」がないので、どこまで行っても達成感がないように思えます。

ただ、僕が見習いたいと思う人たちのTO DO リストは、実はクローズ・リストになっているような気がします。今日やるべきことを終わらせて、明日の予定を立てて終わり。区切りをつけているように思います。ですから呼び方はどうあれ、終わりを明確にすることが大切なんだと思います。

もちろん、その日のうちに終わらせないといけない仕事、至急やらないといけない仕事も飛び込んできます。それは対処しないわけにはいきません。しかし、反省をする必要がある場面も多いのではないでしょうか。

本当に緊急な仕事には、すぐに取りかかってください。しかし、この場合「そもそもは問題でなかったのに、あなたが原因で緊急になった仕事」は本当に緊急な仕事ではないのだということを自覚しておくことが非常に大切です。(p250)

もっと早くやっておけばよかったのに、先送りしてしまって緊急になってしまった仕事はありませんか。僕は山のようにたくさんあります。ある期間をかけてやらなくてはいけない仕事は、毎日一定の時間を決めてコツコツ仕上げていかなくていけません。そのことを普段からスケジューリングしておく必要があります。また毎日欠かさずやること、毎週決まった曜日になること、毎月決まった日にやることなどは、それとしてリスト化する必要があるでしょう。(このへんのことも本書に記載されています)

仕事に追われている状況は、傍から見ると仕事をしているように見えるでしょう。しかし、本当の意味で仕事をしているとは言えないことが多いのではないか、と思います。俗な言い方をすると「仕事と作業」という感じになるのでしょうか。特にある程度ポジションが上がって、管理職あるいは専門職として働くのなら、バタバタと仕事をしてはいけないだろうと思います。
仕事に”向き合う”というのは、仕事について考えることです。仕事の目的・意味を考える、構想を練る、目標を設定する、新しい企画を考える、計画を立案する、といったことが含まれます。(p251)
流れ作業のようにできる仕事ばかりをしていては、本当の意味で成果をだしていることになりません。むろん、そうした作業のような仕事の基礎があってこそ、「考える」ことができるという前提は忘れてはいけませんが、だからといって基礎ばかりやっていては、前に進むことはできないのです。

個人的な体験で言えば、パソコンの前でキーボードを叩いている時間は、考えていないことがほとんどです、それで仕事をした気になってはいけないだろうと思います。

いかに考える時間を増やすか、そのための効率化です。そしてそれでもなお、時間は有限ですからできないことはあるでしょう。

ビジョンを明確にするための鍵は「何をしないか?」にかかっていると言っても過言ではありません。ビジョンとは「何をするか」を規定するものですが、同時にそれは「何をしないか」を規定します。(p56)

結局ここに行きつくのだと思います。
「やらないことを決める」
だから、やると決めたことは全部やるのだ、動けるのだと僕は思っています。