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東日本大震災がなければ、僕は診断士になっていなかったと思います。たぶん、棚上げしたままだったろうな、と思うのです。そうだとすると活動の仕方は今とは大きく違っていたでしょう。

中小企業診断士の資格を受けようと考えたのは2009年の春だったと思います。主な動機は、勤めている会社で役立てられるのではないか、ということでした。しかし最初に受験した2010年の一次試験は大惨敗。一応、もう一度やるつもりでしたが、実際はほとんど勉強に手を付けることなく、棚上げ状態になっていました。

そんな中、3月にあの震災が。そして少しずつ心境に変化が起きました。もう一度だけちゃんと向き合って勉強してみようと思うようになっていきました。いくつか要因があるのですが、大きな要因の二つのうちの一つは「東北の復興支援になんらかかかわれないか、力になれないか」という想いでした。

90年代後半は、宮城県に住んで仕事をしていました。2000年から約5年間は、東京から東北へ旅行客を送り込む仕事にかかわっていました。嫌な想い出もたくさんあるのですが(苦笑) いいこともなかったわけではありません。そしてあの状況を目にしてしまうと、「何かできないか」という想いがわいてきました。

力仕事で何かができるわけでもない。最初に1年くらいは僕でも手伝えることがあるでしょうけど、その先は違う方法でないと無理、と思う中で、診断士になればいろんな形でかかわれるのではないか、と思ったのです。

そう考えながらこの5年間を振り返ると、内心忸怩たる思いもあります。十全な動き方ができていたのだろうか、恩送りをしてこれたろうか、できてないような、と思ってしまいます。逆に言えば、自分で高い壁を作ってしまっていたようにも思います。今の自分の力ではまだ役に立てないから、ということで。

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復興は道半ばで、まだまだ十分だとは思えないですが。それでもさすがに5年前とは状況が違います。もう、復興支援だなんだと固く考えず、もっと軽やかに東北へ赴き、うまいもんを食べながら地元の人と交わりたい。そのほうが本当に自分にできることが見つかるような気がしています。

僕たちは、6年目を歩んでいきます。
(2016年3月12日の朝、Facebookに投降したものに加筆しました)