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12月20日、秋葉原で行われた
『裸でも生きる』文庫出版記念 山口絵理子トークイベント
に参加してきました。
(『裸でも生きる』の文庫を読んでの感想は以前書いています。こちらです。⇒ 【読書】裸でも生きる ~25歳女性起業家の号泣戦記~ /山口絵理子 )

今回は追加講演。11月に行われた会があっというまに満席(500名)になったために再度、開催になりました。11月はどうしても参加できない所用があったので、この追加はうれしかったです。少々疲れ気味の身体を引きずりながら、喜々として秋葉原に向かいました。

構成は、山口さんの単独講演、山崎副社長との対談、バングラデシュとの中継、という流れでした。

山口イベント


山口さんのお話しも良かったのですが、個人的には山崎さんとの対談が興味深かったです。僕が山口さんにいつか聞いてみたいなあ、と思っていたことを聞いてくれた形になっていたからです。

一つ目が、
「創業当時を比べると変わったよね。あの頃はもっと尖っていたというか」
という内容の質問。

創業当時の山口さんを僕はリアルには知りません。メディア(TV「情熱大陸」を含む)を通してと、1~2回講演を聞いた印象だけです。それでも最近は、丸くなったような印象を受けていました。

この質問に山口さんは
「当時は向かい風だったから。今は背中を押されている感じ」
ということでした。

ビジネスの世界では、「絶対にうまくいくわけない」と言われ続け、NPOなどからは、「途上国を語って金儲けをするな」と言われていたそうです。そういうこと、一つひとつと闘いながら、理解してくれる人増やしてきたでしょう。自分から、講演会をやらせてくれ、とお願いしたこともあるそうです。それは尖って当然だな、と思います。

今は、理解し応援する人が増えてきた。国内だけでなくバングラデシュでもそうです。だから、今のような雰囲気になってきたんだと感じました。

このとき山崎さんが
「僕らの行動の原点は、憤りだよね」
ということを言われたのですが、これはいいな、と思いました。

最近は、怒ることはよくないことのように言われています。怒ることなく心を平静に保つことが推奨される風潮があります。しかし、僕はこれには疑問をもっていました。

人間は、喜怒哀楽でできています。心を平静に保つのは結構ですが、そのために感情を押し殺してしまうことがいいことだとは思えません。僕自身も、何か動くときの動機は、多くの場合「怒り」です。個人的な、誰かを見返してやりたいという思いだったり、社会的な不公正に対する憤りだったりという感情が、行動に駆り立てているのだと思っています。だから、怒りをコントロールする術は知りたいと思いますが、怒りを消す術は知りたいとも思いません。

創業当時の山口さんの行動は、平静な心でできたとは思えません。やはり「怒り・憤り」が生むパワーは行動を変えてくれるのだと確信しました。

もう一つ。
「ものすごく行動力も突破力もあるのに、その一方でものすごくびびりじゃないですか。それが両立するのはなんでなんですか」
という質問。

これには
「『なんとかなるさ』と楽観的に行動する人もいるけど、私は違う。ネガティブだから動けるタイプ」
と言われていました。

表面的に山口さんの行動を振り返れば、「すぐ動く人」という印象になると思います。でも本をよく読んだり、講演会などで話を聞かせていただいたりするとそんなことはないということに気づきます。逡巡し、様々な葛藤の果てに、それでもその先にあるであろうことに魅力を感じ、一歩踏み出し続けてきた、というのが本当のところだと思います。

そして、そんな葛藤したうえで踏み出した一歩だからこそ、ただでは終わりにしない。たとえ失敗したとしても、自分なりにやり切った、最後の一手までやり尽したと思えるまで踏みとどまることができるのだと思います。

最初から楽観的に動き出せる人は少ないのではないでしょうか。それよりも逡巡した結果、結局動かない人のほうが多いのだと思います。そして、自分はネガティブだから動けないと自分を納得させてしまってはいないでしょうか。だからこそ多くの人にとって、山口さんの行動原理は学ぶことが多いと思うのです。

僕自身、いろいろなことに慣れてきて、動きが止まっているのではないか、と自問していたところでした。周りからは動いているように見えるかもしれませんが、慣れた場所をぐるぐる回っているだけ、という感覚になってきていました。慣れていること、得意なことをやっていくのは、それはそれで大事なことですし、やめる気もないですけど、これはチャレンジではないです。未知の世界に一歩踏み出すことこそがチャレンジだと思っています。

来年は、山口さんの言葉を胸に、新しいことに一歩踏み出していきます。その準備はできているつもりです。

PS
講演終了後は、本店に移動して買い物を。ジュートの小物入れを。最近はレザーの製品が増えていて、それはそれで好きなのですが、やっぱりマザーハウスの原点である「ジュート」はいいなと思います。肌触りが好きなのでした。

そして、ミーハー気質丸出しで、山口さんと記念写真を撮らせていただきました。

山口さん