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12月16日の夜、マザーハウスカレッジに参加しました。よほどの用事がない限り参加しているカレッジです。

今回のゲストスピーカーは「ほぼ日」の東京糸井重里事務所取締役CFOである篠田真貴子さんでした。

テーマは『大人気サイト「ほぼ日」を支える「Warm Heart, Cool Head」な女性CFO ~柔らかい組織の未来~

ほぼ日に、熱烈な読者というわけでもないですが、山田ズーニーさんの「おとなの小論文教室」は愛読していますし(そもそも僕はズーニーさんの教え子でもありますから)。気仙沼プロジェクトも途中からですが興味をもって追っかけていました。

そういう意味もあり。一度はお話しを伺いたいと思っていたので、気合を入れてマザーハウスの本店に向かいました。

MJC12月

一番聞きたかったことは、CFOの仕事とはなんなのか、どういうことを意識して仕事をされているのか、特にほぼ日のような組織でのCFOの役割は何なのか、ということでした。

僕はCFOでも何でもありませんが、人生の想定には一切なかった、経理の仕事をするようになってから、本当に経理に求められることはなんなのか、経営にとって役立つ経理とは何かを考え続けているので、きっと参考になることがあるだろうと思ったのです。

その点でも多いのに学ぶことがあったのですが、そのこと以上に感じたこと、考えてしまったことがありました。それがほぼ日(糸井事務所)の上場(IPO)の件でした。

山崎さんは反対だといい、マザーハウスも絶対、上場はしないとおっしゃっていました。僕も最初聞いたときは、しないほうがいいだろう、と思いました。ほぼ日のような会社が資本市場の論理で動かざるを得なくなってしまえば、良さが消えてしまう恐れがあると思ったからです。

しかし、篠田さんはそんなことは先刻ご承知なわけで(笑) わかった上で上場を考えているということでした。糸井さんがいなくなった後も会社としてきちんと存続してために、上場はひとつの手段だということだと思います。資金集めのために出来立てのベンチャーが上場するのと、ほぼ日のように15年以上の実績がある会社が上場するのは違うし、会社の規模からいってもVC(ベンチャーキャピタル)がこぞってやってくることもないだろう、メインは個人投資家になるだろうということでした。

そして、市場の論理のとはいうけれど、それも少しずつ変わってきている。利益だけでなく、事業内容そのものを評価する風潮も出てきている。少し追い風が吹き始めている状況ではないか、ということを言われていました。

僕は普段から、目先の利益で投資をしないほうがいい、会社の事業内容を見て、社会にとって価値がある企業、応援したい企業に投資をするようにしたいといっています。しかしそうした企業の多くは非上場企業です。だから現実には、鎌倉投信を始めとする投資信託を通してという形を取ることになります。それはそれで悪いことだとも思っていません。そうした投信が生まれたこと自体が大きな進歩だと思うからです。ただ、これがゴールだとも思っていないのです。

ほぼ日のような企業が上場して、しかも資本の論理に巻き込まれずにいまの理念のまま経営を続けていくことは、金融が変わる大きなきっかけになりうると思いました。この上場がうまくいけば、もしかしたらマザーハウスもやっぱり上場しようか、という話になるかもしれない(笑)。 そうだとすれば、応援すべきことなのではないかと思ったのです。

どういう形での新規上場になるかまだよくわからないのでうかつなことは言えませんが、できるなら株主になりたいと思います。具体的に出資することで関わりたいと強く思います。

CFOや管理部門のあり方、組織のあり方などその他についても学ぶことは多々ありましたが、なにより、自分の金融や投資についての考え方がまだまだ口先だけ、ということを認識できましたし、これから一層「言ってることとやってることが違うじゃないか」と言われないようにするべく考えるきっかけになったのが、最大の学びだった、マザーハウスカレッジでした。