にほんブログ村 本ブログ ビジネス書へ

裸でも生きる ~25歳女性起業家の号泣戦記~ /山口絵理子




「途上国から世界に通用するブランドをつくる」
著者の山口さんが社長を務める株式会社マザーハウスが掲げるミッションです。そうした熱い想いに感動し、入谷あった本店にバッグを買いに行ったのは2009年の夏。マザーハウスファンの中では、入谷本店に行ったことがあるというのは、結構自慢できる話です。(笑)

ですから、単行本も持っています、もちろん。でも、文庫に書き加えられた「あとがき」が読みたくて買いました(笑)。単行本が出たのが2007年。そこから10年弱。いまの山口さんが当時の自分を振り返って書かれた「あとがき」を読むだけで、文庫を買った価値があったと思っています。

<目次>
第一章 原点。学校って本当に正しいの?
第二章 大学で教える理論と現実の矛盾
第三章 アジア最貧国の真実
第四章 はじめての日本人留学生
第五章 途上国発のブランドを創る
第六章 「売る」という新たなハードル
第七章 人の気持ちに甘えていた
第八章 裏切りの先に見えたもの
第九章 本当のはじまり
エピローグ 裸でも生きる
十年目の節目を前に--文庫版のあとがきにかえて

MH 山口さん
「なんだか懐かしいなあ」
再読して感じたことでした。単行本を読んで、山口さんのチャレンジし続ける姿に感動し、勇気づけれられました。そこから約6年。熱い想いと行動力・突破力には変わらず敬服をしていますが、少しづつ印象は変わってきました。

こう書くと、悪いほうに変わったように思われるかもしれませんが、そんなことはありません。簡単に言うと、「山口さんも僕らと同じ人間なんだ」と思うようになったということです(笑)

6年前は、とても同じ人間だと思えないくらい強い人だと思いました。凄い人だけど真似できないな、と感じていたのです。しかしそれは違いました。あとがきの中で山口さん自身が書かれていますが、さまざまな葛藤の果てに動き続けてきた、というのが本当のところなんだと思います。僕らのような人間と同じように、不安や恐怖心を抱えながら、しかし、それを乗り越えて一歩踏み出してきたのです。

最初は、自分にできることはマザーハウスでバッグなどを買うことくらいかな、と思いました。だから、ちょこちょことお店に通い、バッグをそれほどたくさん買うわけにもいかないので(苦笑) 名刺入れや財布など、小物を買ったりしていきました。そういう中で少しづつ気づいてきました。山口さんの強さが、何事にも動じないようなタイプではないことを、です。

だからこそ、自分も(自分のレベルにおいてですが)、葛藤を乗り越えて動いていかなくてはいけない、と思えるようになりました。それがいまにつながっていると思います。

DSC00563


正直、初めて入谷本店に行ったとき、山口さんのことは凄いと思っていましたが、マザーハウスがこれほど成長するとは想像もできませんでした。当時は確か、入谷、小田急新宿、戸越銀座の3店舗だったと思います。いまは国内16店舗、台湾5店舗、香港にもオープン、というところまで大きくなりました。現地の工場も自社工場になり、160名の社員がいるということです。あの入谷の小さなお店から、まったく思いもよりませんでした。

僕自身も、「頑張らなきゃ」とは思っていたものの、いまの自分なんて、ぜんぜん想像できていませんでした。そもそも、友人が山口さんをインタビューして、そこになんちゃってカメラマンとして同席したり、副社長の山崎さんをインタビューさせていただいたりする自分の姿など、1ミリたりとも考えたことはありませんでした。

すべては、小さな一歩を踏み出したからです。そのきっかけの一つは、確実に山口さんから受けた影響です。そのことを再確認するいい機会になりました。

もちろん、いまの状況に満足しきっているわけではありません。マザーハウスだって、これからまだまだ成長していこうとしています。インドネシアでジュエリーの生産を始めるなど、チャレンジは尽きることはないでしょう。

僕も、少なくとも意識の上では、負けないように、歩みを進めていきたいと思います。何かをする上で、自分にメリットがるかどうかは深く考えず、自分の想いに忠実にいきたいと思います。

人が何かを成し遂げようとする動機は、たいてい不合理なものです。

裸でも生きる