伝え方が9割 2 /佐々木圭一



ベストセラーになった『伝え方が9割 』の続編です。
結論から言えば、前作を読んでいない方も、この「2」から読めばいいと思います。それでもわかるような構成になっています。

<目次>
はじめに 伝え方で、人生は変わる。本当に
第1章   完ぺきに身につける!「ノー」を「イエス」に変える技術
第2章   完ぺきに身につける!「強いコトバ」をつくる技術
おわりに  閉じていた、人生のドアを開けよう
前作より具体的な事例が多く出てきます。講演の再現もあり、より実践的に学べると思います。

こういう手法は、読んだだけではダメで実際にやってみないと身につきません。本書では、講演の実況中継という形でそうした場が載っているので、読み飛ばさず、自分でやってみることだと思います。そうすれば、過去の自分を超える言葉を作れるようになるのは間違いありません。

さらっと読み流してしまうと、小手先のテクニック集のように感じられてしまうかもしれません。もちろん、さまざまなテクニックが載っているのですが、小手先ではないと思います。自分の中に伝いたい強い想いがあってこそ、テクニックは生きてきます。それなしで、表面的にこの本で紹介される手法をつかったところで、人を動かす強い言葉にはなりません。一瞬はその気にさせることができても、長くは続くことはありません。

自分の想いをより伝わりやすくするための手法です。そこははき違えてはいけないと思います。

一方、「そんな手法がなくても、誠心誠意伝えれば、わかってもらえる」と考える人もいると思います。でも本当にそうでしょうか。僕の経験ではそんなことはあり得ません。やはり伝わりやすい言葉使いというのはあります。

また、face to face なら、口から発する言葉以外のもの、表情や口調といったニュアンスで誠意が伝わる場合もあるかもしれません。しかし、文章で伝えようとするなら、言葉だけで誠意を示さなといけないことになります。そこで「誠心誠意」などという言葉に甘えてはいけないと思います。

これは僕の持論ですが、「人生で大切なことは他人が決める」ものです。プロポーズするという選択は自分でできますが、それが結婚という形で成立するかどうか決めるのは相手です。営業でものを買うかどうかも、就職試験で採用するかどうか決めるのも、自分ではない、他人です。

その事実から目をそらしてはいけません。伝わりやすい言葉が使えるようになるのは、自分の人生を切り開く武器になります。また、他人が理解しやすいようにするという意味では、親切でもあると思っています。

言葉は公共物です。自分にしかわからない使い方をして満足することは言葉に対する冒涜だと僕は思っています。どうしたら伝わるのか、伝わりやすくなるのかを考えるのは、言葉を使うものとして当然の配慮だと思います。そのために本書は大いに役立ってくれると思います。

PS
前作について書いたブログはこちらになります。
⇒ 【読書】伝え方が9割 / 佐々木圭一

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