5月30日土曜日の午後、
他人に伝わる「出版企画書」のつくり方
セミナーを開催しました。
編集者でも著者でもない僕が主催するのもどうかと思ったのですが、「こんな風にできたらおもしろいかだろうな」と思う形で実現できそうだったので、思い切って企画してみました。

企画書セミナー3

講師をお願いしたのは、『新・投資信託にだまされるな! ---買うべき投信、買ってはいけない投信』などの著者である竹川美奈子さん、現役敏腕編集者で、著者のデビュー作を多数手がけてきた滝啓輔さんのおふたりです。

著者、あるいは編集者が講師を勤める出版企画書セミナーはいくつもあると思いますが、両方の立場の方の話を一度に聞けるという機会はあまりないと思います。僕があえてこのテーマのセミナーを主催した理由はそこにあります。

セミナーの内容については、有料コンテンツですから詳細は書けませんが、ポイントだけ簡単に触れておきます。

企画書セミナー1


第一部に登壇いただいた竹川さんのテーマは、
「本を書くための考え方、編集者への届け方」

繰り返し言われていたのは
「なんのために本を書くのか」「何を伝えたいのか」
をよく考えるということでした。つまりは、本を書くことを目的化しない、ということです。

専業作家になるというならともかく、多くの人は別な仕事を持ちながら本を出そうと考えているはずです。ならば、まず自分の仕事に役立つかどうかは考慮しなくてはいけないポイントになります。また、とにかく本を出したい、と考えてしまうと、本来自分が伝えたかったはずのことを曲げてしまうこともあり得ます。でもそれはまわりまわって本業へ悪影響を与えてしますのは明白なことです。

だから場合によっては、出版をあきらめるという選択肢もあり得るということになります。自分の信条を曲げてまで出版しても禍根を残すだけです。

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第二部の滝さんのテーマは
「現役編集者が教える、編集者との接し方、出版社との付き合い方」

どのように編集者にアプローチすればいいか、というお話を中心にしていただきました。端的にいえば紹介してもらうのは早いわけですが、そこで考えなくてはいけないのは、
「自分は紹介してもらうに値する人間か?」
ということです。わけのわからない人を紹介してしまえば、紹介者の評判が落ちます。責任を持って紹介してもらえるなにかを自分の持っていないと、紹介してもらうことはできないと思っていたほうがいいと思います。

あとは自力でつながる方法を考えることです。滝さんもSNSを使って交流を持つことも可能だとおっしゃっていました。僕自身、著者の方や編集者の方とどうやって知り合うのですか? と聞かれることがときどきありますが、僕はその答えをもっていません。ヒントが欲しい人はこのブログをじっくり読んでみてください。何か見えてくるはずです。
【雑記】GIVEするモノが無い、は嘘。

最後の質疑応答は、僕が口火を切らせていただきました。
「編集者に言ってはいけないNGワード」
はなんですしょうか? という問いだったのですが、竹川さんのお答えは
「名刺代わりに本を出したい。(だから)売れなくてもいい」
でした。わが意を得たり、という感じです。

名刺代わりに本を、という気持ちは本音としてはわからなくはありません。しかし、編集者、出版社は「ビジネス」として本を出します。あなたの名刺のために売れない本を作る時間もお金もないのです。だったら自費出版しろ、という話です。

それに、名刺代わりというなら(ベストセラーとまではいかないまでも)ある程度売れなくては名刺にもなりません。ですから、本音はどうあれ、それを口にしないほうがいいと僕も思います。そもそも、それがどういう印象を与えるか想像がつかない時点て、「ビジネス」書を書くための資質がまだ足りてないのだと思います。

以前、このテーマでおふたりのお話を聞いたことがあって、クオリティには自信がありました。(だからおふたりにおねがいしたわけですけど)。ただ、コラボセミナーの形をとることでの相乗効果は僕の想定を超えていました。以上に有意義な時間に出来たと思っています。

僕自身は、久しぶりに(チームではなく)自分ひとりで主催をしたので、運営面では反省点が多々あります。いままでいかに他人に頼っていたかよくわかりました(苦笑)でも、それを差し引いても、とても素敵な時間だったと思っています。おふたりには本当に感謝したい。この企画はこれで終わりのつもりでしたが、機会があればまたやりたいと思います。

PS
参加してくれた谷口さんが感想をブログにまとめてもらっています。
技術屋かずのつれづれ日記

また講師の滝さんも当日感じられたことをnoteに書いてくださっています。
教える人が、きっと一番、学んでる。/今週の、いちばん。57

あらためて講師のおふたり、ご参加いただいたみなさまに感謝します。参加者の中から新たな著者が生まれることを期待しています。